二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
機内は日本人二割、外国人八割といったところ。
ニューヨークやロサンゼルスの空港ならまたその割合も違うのだろうが、デンバー国際空港を使う純日本人は多くなかった。
だからまだ……そこまでの違和感はない。
(でも……このひとが……日本の街を歩くのかぁ……)
乃亜はちらりと隣の身長百八十九センチのカウボーイを見上げた。カウボーイハットは脱いでいるし、足元は革のブーツではなく運動靴だ。
……ちゃんと持っていたんだ、と感心してしまった。
いつものフランネルシャツとジーンズはそのままだけど。
おまけにシートベルト着用のサインが消えると、ダグラスはノートパソコンを広げて仕事をはじめた。うん。普通にこういう姿もかっこいい。
じゃ、なくて!
乃亜の実家は都内とはいえ二十三区外で、小さいが庭のある一軒家で、近所には昔ながらの商店街があったりする下町だ。観光地とは違ってそれほど外国人も闊歩していない。
おまけに母である直美は、世代的に若い頃混血としてあまりいい思いをしていないせいか、一周回って日本命、あまり外国人にいい印象を持っていないというちょっとした国粋主義者だった。
──だからこそ乃亜がこの役目を授かったのだけど。
ありがたいような。
ありがたくないような。
まぁ、結果はよかったのだけど……これからどうしよう?