二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
小さい頃から春子は乃亜の考えることが手に取るようにわかったし、乃亜も春子を理解して慕ってくれた。月子にも直美にも話さなかったような細かいところまでウィリアムとの思い出を乃亜に語ったのも、おそらくそのせいだ。
この子には知っていて欲しいと思った。
この子だけは理解してくれると。
「どうなったの……かしらね」
春子はしばらくウトウトした。最近こんなことが増えた。寝るつもりではなかったのに、いつのまにか眠りに落ちて、気がつくと別世界にいる……。
次に春子が目を開いたとき。
春子はひとの声を聞いた。
ひとりは乃亜だ。英語を喋っている。
もうひとりは男性。これも英語だ……まるでウィリアムのような、アメリカ南西部独特の母音が長いとても優し気な声。
──夢でさえ会えなかったのに。ああ、ウィリアム。
涙がうっすらと滲む目を開きながら、淡い光を背景にした背の高い男性がひとり、春子の前に立っているのを見た。
彫りの深い顔。ブロンドの髪。
「ウィリアム……」
春子はささやいた。
「ハルコ、さん……」
声は少し違う。でもあの頃のウィリアムとそっくりの、たどたどしい日本語でその男性は答えた。
「遅くなって、申し訳ない……約束通り、あなたをコロラドへ迎えにきました」
この子には知っていて欲しいと思った。
この子だけは理解してくれると。
「どうなったの……かしらね」
春子はしばらくウトウトした。最近こんなことが増えた。寝るつもりではなかったのに、いつのまにか眠りに落ちて、気がつくと別世界にいる……。
次に春子が目を開いたとき。
春子はひとの声を聞いた。
ひとりは乃亜だ。英語を喋っている。
もうひとりは男性。これも英語だ……まるでウィリアムのような、アメリカ南西部独特の母音が長いとても優し気な声。
──夢でさえ会えなかったのに。ああ、ウィリアム。
涙がうっすらと滲む目を開きながら、淡い光を背景にした背の高い男性がひとり、春子の前に立っているのを見た。
彫りの深い顔。ブロンドの髪。
「ウィリアム……」
春子はささやいた。
「ハルコ、さん……」
声は少し違う。でもあの頃のウィリアムとそっくりの、たどたどしい日本語でその男性は答えた。
「遅くなって、申し訳ない……約束通り、あなたをコロラドへ迎えにきました」