二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
「お母さん……」
「もちろんすべては自己責任よ。外国で暮らすのがどういうことかわかるわね? それでも彼がいいなら……大丈夫だと思うわ。わたしはあなたの選ぶ道を尊重します」
「本当に?」
「ええ。お父さんは寂しがるでしょうから、できるだけ帰ってはきなさいよ。でも彼なら信頼していいと思うわ」
「でも……」
まだ実際にプロポーズされたわけじゃないの……と言おうとして、なんだかとてつもなく説得力がない話だと気づいて笑ってしまった。
俺は外堀を埋めている、とダグラスは言った。
──まさに周囲を固められているのを感じる。でも、それが嫌だとは思えなかった。むしろ乃亜も一緒になってせっせとその堀を埋めているくらいだ。
「お母さん……わたし、お母さんの娘でよかった」
「わたしもあなたの母になれて幸せよ。今まであまり構えなくてごめんなさいね。甘えさせてあげられなかった分、わたしはあなたに自由をあげるわ。好きに飛び立ちなさい」
今日、泣くのは何度目だろう?
乃亜は母に飛びついた。
そしてきつく抱き合ったあと、乃亜はダグラスが泊まるというホテルに向かうべく、荷物をまとめた。