二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
クスクス笑いながらベッドの上でじゃれ合う。乃亜はまだ服を着ていたが、ダグラスは少しずつ焦らすように、ひとつひとつ、時間をかけてボタンを外していった。
──ふたりのはじめての体験を、ダグラスは覚えている。ただ現実だったのか妄想だったのかが曖昧な範囲があるだけで。
しかしその記憶の中でも、ダグラスは乃亜の身体についていくつかを学んだ。
どこが感じるのか。
どんなとき、どうやって啼くのか。
「きゃっ」
ダグラスは乃亜に覆い被さって抱き寄せると、首筋に吸いついた。舌で肌の表面をくすぐりながら、柔らかい場所をきつく吸い上げる。
数秒後、乃亜の首筋には赤い花が咲いた。
「そこ……じゃ、見えちゃう……」
「その通りだ、賢い東京のお嬢さん。世界中に見せつけてやれ」
乃亜は抵抗しなかった。
ダグラスは続けた──乃亜の肌のあちこちに印を刻む。それは決して所有権を叫ぶためだけの行為ではなくて、ダグラスが生涯彼女に尽くすという誓いの……署名のようなものだった。
「ふ……っ、あ……あん」
「君はここが弱い……覚えているよ」
「あぁっ! あ、んぁっ!」
綿菓子のように甘く舌に溶け。
極上のブランデーのように熱く胸を焦がす。
乃亜の肢体にはそんな幾重にもなった味わいや魅力が隠されていて、ダグラスはただ肉体の欲望だけではない、魂の修復に溺れていった。