二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
「ふぅ……はっ……ぁ……も、もう……」
ダグラスは執拗なくらい様々な愛撫で乃亜を高めていったが、イかせるのだけはまだ避けた。
そうやって焦らして、焦がして、最後に最高の絶頂を迎えさせてやりたい。
これはダグラスの我儘だろうか?
男の身勝手?
「いいか……未来のミセス・マクブライト……。俺に愛されるのがどういうことか……知ってもらわないと」
「ほんとう、に……?」
「ああ……。愛しているよ」
ダグラスはジーンズのポケットに忍ばせていた避妊具を取り出すと、下着も含めたすべてを脱いだ。ベッドの上に無造作に放り出された避妊具の個包装を目にした乃亜が、肩で息をしながら微笑む。
「──五個?」
「足りないか? 酔った俺は三回で打ち止めにしたらしいが、もし未来の妻がもっと先を欲しいならいくらでも──」
「も、もうっ」
本当に。
この東京のお嬢さんは、まだダグラスのことを理解しきれていない。この想いがどこまで深いのか。どこまで君を求めているのか──心も、身体も、魂も。
未来さえ。
「まずはひとつ目からだ」
ダグラスは歯を使って避妊具のひとつを開封した。
薄い膜を装着するあいだ、期待と不安に身をよじる乃亜の裸体をじっくりと網膜に焼きつける。白くて細くて柔らかくて、ダグラスが己のすべてを懸けて守りたいもの。
そして、乱したいもの。
「ひとつ目からね」
乃亜は同意して、無防備に両手を伸ばしてくる。
ダグラスは乃亜に覆い被さって、彼女の両手首を交差させて掴むと、頭の上に押さえつけた。
彼女の中に入る瞬間……。
ダグラスはときが止まるのを感じた。
その、あまりの圧と、快感と、愛しさと……。
ダグラスの魂はあるべき場所に還った。それが東京でもコロラドでも他のどこでも関係ない。ここだ。
「ノア……」
「ん……ぁ……っ」
そして……ふたりの身体はひとつになって溶けていった。
ひとは言う。
愛とは互いを尊重することだと。
神は言う。
愛とは与えることだと。
ダグラス・ジョンソン・マクブライトはこう言おう。
愛とは、この女性のために生きることだと。