二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
しばらく心地いい種類の沈黙が続いた。
そのときのダグラスは大きな満足感に包まれていて、かつてないほど穏やかな気分だった。乃亜はここにいる。彼女とダグラスはもう何度も身体を重ねていて、その度に愛情は深まっていった。今すぐ結婚というわけにはいかなかったが、せめて婚約くらいはと、近いうちにすでに日本で購入を済ませた指輪を渡すつもりでいた。
「お前は幸せになると信じているよ」
幸せになってくれ、でも、幸せになって欲しい、でもなく──信じていると。
「どうも」
「乃亜もだ。あの子のことは……お前に託していいな?」
「親父」
「不吉なことを言うなというのだろう。そんなふうに悲観することじゃない。お前も九十九歳になればわかる。もう一度聞く。乃亜は、お前に託したと思っていいな」
青い瞳がまっすぐにダグラスをとらえる。
ダグラスはうなずいた。
「この命に掛けて」
「それでいい」