二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
(か、「悲しいかな」って、なんで! なんでそこで悲しむ必要があるの!)
ひとりであれこれ勝手に想像して、落ち込んだり舞い上がったり真っ赤になったり、かなり重症である。相当疲れているのかもしれない。
乃亜はひとまずベッドで寝かせてもらうことにして、寝室に入った。
日本でいうなら八畳くらいの小さい部屋で、ひとり用のベッドと箪笥があるだけのシンプルな空間だった。
もちろん、ヘッドボードの上には馬のキャンバスプリント大判写真が飾られていたけれど、なんだかもう気にならなくなってきた。
こんなに馬グッズがあるのだから、きっとこの牧場には沢山馬がいるのだろう。明日になったら見て回れるかもしれない……そんなことを思いながら、倒れるようにベッドの上に身を投げる。
そして目を閉じたが最後、気を失うように眠りに落ちた。
……はずだった。
そんな乃亜が目を覚ましたのは、周囲が真っ暗闇の深夜になってからだった。
『ギャアアアアアア!!! キャアアァァァ!!!』
そんな、鼓膜を突き抜けて心臓まで刺さるような激しい悲鳴が、漆黒の夜空に響く。
乃亜は飛び起きた。
これは──誰かが殺されている! それも信じられないほど残忍な方法で……間違いない!