御堂先生は溺愛中
11.2人は空回り中
「結奈〜、今日も一緒に図書室行くでしょ?」
火曜日の放課後、凛が意気揚々と結奈に話しかけると、結奈は眉を下げて言った。
「ごめん!今日用事があってさ…帰らなきゃなんだ。」
「…そっかあ。残念。」
テンションが下がる凛に、結奈は申し訳なさそうに「ごめんねー!」と言った。
「そっかあ…そういえば、結奈はもう文化祭の写真撮った?」
「え?あー、まだだけど。凛は?」
「この後、委員会の時に撮ろっかなーって思ってて。」
委員会?写真撮る?
この言葉で結奈はピーン!ときた。
凛、好きな人で御堂先生を撮るつもりなんだ…!!
結奈は嬉しくなってニヤけそうになるのを抑えて、「じゃあさ、」と提案した。
「私で撮る練習しておく?」
結奈がそう言うと、凛はぱあっと顔を明るくさせて「いいの!?」と喜んだ。
「もちろん!ほら、撮って撮って!」
結奈がノリ良くポーズをとると、凛も慌てて携帯を取り出して結奈の写真を何枚か収めた。
「えへへ、結奈、ありがとう!」
凛はひとしきり撮ると、嬉しそうにそのまま図書室へ向かった。
凛、頑張って…!!!
結奈はその背中に強く念じた。