御堂先生は溺愛中

「じゃあ、行ってくるね。」




文化祭の終わりを告げる放送が流れると、結奈は凛にそう告げた。




「うん、頑張ってね。」




凛はそういうと、職員室に向かう結奈の背中を追った。





本当に、先生に告白するんだ。




勇気を出して、まっすぐ進む結奈の背中はかっこよくて、



過去に囚われて歩き出せない自分が不恰好に思えた。



…いつか、私も今日の結奈みたいに、歩くことができるのかな。



そんな自分を想像してみた。



その時は、私は一体誰の元へ歩いていくんだろう…。




そう思って、少し考えて、やめた。




きっとそんなの遠い将来のことで、今考えたってどうにもならない。




そう思って心の中にしまい込んだ。



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