御堂先生は溺愛中

「サボってるの?」



いつの間にか背後にいた人間にそう声を掛けられると、凛は驚いて体を震わせた。




「な、なんですか。」



後ろを振り向くと御堂がそこにいて、凛は戸惑いながらそう答えた。



「うろついてたら大野さん見つけてさ。」



そう笑う御堂に、凛は目を合わせず聞いた。



「結奈と、いたんじゃないですか。」



「ええ?まあね。」



顔色を変えずにそう答える御堂に、凛の胸がちくりと痛んだ。



「先生は、結奈のことをどう思ってるんですか。」



凛の核心をつく質問に、御堂は少し間をあけて答えた。



「まあ、いい子だとは思うけど。」



御堂のその言葉に、凛は少し躊躇って、結局口を開いた。



「それは、結奈の告白を受け入れたってことですか?」



そう探るように聞くと、御堂はキョトンとして、それから柔らかく笑った。



< 165 / 187 >

この作品をシェア

pagetop