御堂先生は溺愛中

「御堂先生いますか〜。」



少し前。

結奈が職員室のドアを開けて大きな声で名前を呼ぶと、御堂は机の島から顔を覗かせて、「あ、木下さん。」と手を上げた。



「ここじゃ何だから、ちょっと出ようか。」



御堂は結奈のいるドアまで近づくと、そう言って2人で英語教科室に向かった。









「ここが、凛と特訓してた教室なんですね。」



結奈は教室内に入るとしみじみと言った。



本当は凛以外の生徒を連れ込む気は無かったが、2人で落ち着いて話せる場所といえばここしか見当たらず、渋々案内した。



「それで、話ってどうしたの?」



普段ほとんど関わりのない結奈が、自分に話があると言ったということはおおかた凛のことだろうと、御堂は検討をつけながらそう聞いた。





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