御堂先生は溺愛中
「先生〜来ました。」
海斗と合流した後2人で職員室に入室すると、机に向かって作業をしている古賀の元へと近づいた。
「お前らそこ座れ。」
古賀は神妙な面持ちでちょうどこそにあった椅子に座るように促した。
凛たちは顔を見合わせながら大人しく椅子に腰掛けた。
「お前らこれはなんなんだ…。」
いつもよりワントーン低い声と共に、古賀は2人の前に2枚の紙を差し出した。
『進路希望調査』
そう書かれた紙には2人の名前がそれぞれ書かれている。
そういえば少し前にこんなの書いたな、と凛は思い出した。
「進路希望調査、ですけど。」
それが何か?と言わんばかりの凛に、古賀は「そこじゃねーだろ!」と声を荒げた。
「大野!大学名のとこに『わかりません。』って書くやつがあるか!!どこに行きたいか分かるまで調べろ!!」
そう言いながら古賀はトントンと大野が書いた進路希望調査書を勢いよく叩いた。
「えっと〜…。」
だってどこいきたいかわからないんだもん。
そんな言葉を飲み込んで、凛は「すみませ〜ん。」と返事した。
「お前、アホだろ。分からないとか書いていいわけないだろ。」
隣でニヤニヤ笑いながらそう突っ込む海斗に、古賀は「小野田!お前もだ!」と怒鳴った。