御堂先生は溺愛中
「古賀先生、これ。」
朝礼が終わった後、教室を出ようとしていた古賀を捕まえて、凛は調査書を渡した。
「おお、早いな。やればできるじゃん。」
そう言いながら古賀はチラリと紙を見た。
「ここか。…今の大野の成績だと結構頑張らないといけないけど大丈夫か?」
そう眉を寄せて尋ねる古賀に、凛はそんなに偏差値高いの!?と焦りながらも「あー…まあ、はい。」と適当に返した。
「ま、これで絶対にここに進学しなきゃいけないとかじゃないからいいけど。」
そう言い残して古賀は廊下をスタスタと歩いて行った。
結構頑張らないと、ってどのくらいなんだろう。
…でも、御堂先生と同じ大学行きたいなあ。
なんて邪な感情だけで決めちゃうのは良くないのかな。
そう思いながら凛は教室へ戻って行った。