御堂先生は溺愛中
それから凛は掃除を終えると、古賀から貰ったテキストをパラパラと捲った。
量多いな。これ全部冬休み明けるまでに終わるのかな〜…。
まあとりあえずちょっとやってみようかな。
凛はそう心の中で呟くと、カバンから適当なノートを取り出して始めた。
テキストの内容は間違いなく『基礎』のはずなのに、凛は1ページ目からすでに手が止まった。
えーっと、これはなんだっけ?
一年生の時に習ったのは遠い記憶に残ってるけど、
それ以上は思い出せない。
1ページ目からこれって、私受験までこのテキスト一冊すら終わらない可能性あるけど…!?
内心焦りながらテキストと睨めっこをしていると、
「珍しいね、勉強?」
突然そんな声が上から降ってきて、凛は驚きながら顔を上げると、
「先生…こんにちは。」
そこには御堂が立っていた。