御堂先生は溺愛中
18.御堂先生は傷心中
「はあ…。」
とある土曜の朝。
御堂は起きると同時に盛大なため息を吐いた。
なんでも明日は兄の結婚式で、今日は朝から地元に戻らなければいけない。
車で片道2時間地元に戻るのだって面倒くさいのに、その理由が兄の結婚式って。
御堂は重い体を起こしながら、のろのろと洗面所に向かった。
…最近、大野さんから距離を置かれている気がする。
避けている、っていうのもなんか違う気もするけど、
今まで分からないところがあればすぐに「わかんないです。」って頼ってきてくれたのに、最近は……
『私1人で頑張るんで!』
『1人で頑張りたいので、大丈夫です。』
1人で頑張るって、そればっかりだ。
もしかして、俺の過去の話をしたからかな?とか思ったけど、目が合えば笑いかけてくるし、避けられてるって感じてもないんだよなあ。
ただもっと頼って欲しいだけなのに……。
そう思うのも俺のわがままなのかな。
っていうか兄は結婚するっていうのに、俺はこんなことで悩んでるとか、ダサすぎ。
そう思って御堂はまたため息を吐いた。