御堂先生は溺愛中
「…はあ。」
美麗が去った後、御堂は盛大にため息を吐いて椅子に腰掛けた。
「お前あんな美女とデートが決まったのに、なんでそんなため息ついてんだよ。」
大樹も同じように腰掛けてそう突っ込んだ。
「いや、気持ちはありがたいけど、めんどくさいって。」
苦虫を噛み潰したような顔で言う御堂に、「お前、そんな綺麗な顔して言うことは最低だな。」と大樹は顔を顰めた。
「正直…今は大野さん以外興味が持てないんだ。」
「よく言うよ。昔はあんなに取っ替え引っ替えしてたくせに。」
「…人聞きの悪いこと言うなよ。」
「付き合ってって言われたから付き合っただけ、って言いたいのか?それでも告白されたら片っ端から付き合ってるんだから同じようなもんだろ。」
そう言い返す大樹に、御堂は諦めて再びため息を吐いた。
「まあでもいい機会だろ?」
「はあ?何が。」
「その大野さんって人、生徒なんだろ?」
「まあ、そうだけど…。」
それが何か?と言いたげな御堂に、大樹は呆れたような表情を浮かべた。
「教師と生徒が付き合うなんて無理だろ。
女子高校生からしたら俺たちなんてもうおっさんだぜ?そんな叶わない恋してないで、現実見た方がいいってこと。」
大樹の言葉に、御堂は硬直した。