御堂先生は溺愛中

19.大野さんは進化中

「まっっっっじで、意味わかんない。」






放課後。凛は頭を抱えながらそう言った。





「テスト期間中なのに、別にテキストやってて大丈夫なの?」



『高校英語基礎』を開く凛に、結奈は苦笑しながらそう返した。



「いや、だって、古賀先生に基礎から固めろって言われたからさあ…でも、基礎すらあんまり理解ができないんだよね。」




自分が馬鹿ということを再認識させられた凛は、そう言って深くため息を吐いた。




「じゃあ、塾とか行ってみれば?」



「…塾?」



結奈の提案に、凛は首を傾げた。




塾って勉強が好きで、頭がいい人がいくところなんじゃないの?




「冬休み期間だけやってる冬季講習とかもあるし、そういうところで基礎から教えてもらって、補助でそのテキスト解いたらいいんじゃない?」



「そんな、馬鹿でも通える塾なんてあるの!?!?」



そう言って目を光らせる凛に、結奈は呆れ笑いを浮かべながら「あるでしょ。」と返した。



「まあ、でも塾って高いんでしょ?うちのお母さん通わせてくれるかな〜…。」



貧乏なわけではないけど、塾に通わせてなんて言ったら家で勉強すればいいじゃない、と言われそうな気がしなくもない。



「大丈夫だって、大学受験がかかってるんだよ?流石にいいって言うんじゃない?」



「そうだね。ちょっと言ってみるだけ言ってみよっと。」



「うん、じゃあとりあえず一旦テスト範囲の勉強しよ!」



結奈がそう言うと、凛も「うん。」と言ってテキストをカバンにしまった。




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