御堂先生は溺愛中
「…本当はもう、大野さんのことを諦めてただの教師として見守ろうと思ってた。」
「え…?」
「でも、無理だった。クリスマスイブの日ほんの少し大野さんと話しただけで、俺にはこの子しかいないんだって思えた。」
知らなかった御堂の葛藤と、それでも自分を想っていてくれていたことに「ありがとうございます。」と感謝を述べた。
「…新しい学校に行っても、私と会ってくれますか?」
長い抱擁を交わした後、凛は名残惜しそうに身体を離すと、御堂にそう尋ねた。
「…ん?」
その意味を理解できなかったのか、御堂は凛に聞き返した。
「先生、異動しちゃうんですよね?」
当たり前のようにそう言う凛に、御堂は怪訝な顔をした。