きっと、夏のこと


机を引く音。


椅子が床を擦る音。


笑い声が、重なる。




大好きなコレサワの曲を再生して胸を落ち着かせた。




いつものリズム。


刻まれた言葉は余計に切なかった。




コレサワの曲ってどうやって歌えばいいんだろう。


どういう気持ちなんだろう。


私にはまだわからなかった。




急にあの旧教育棟のたばこの匂いを思い出して、


大人びたように黄昏た。


鼻先は、甘い匂いがかすめていた。
< 22 / 89 >

この作品をシェア

pagetop