きっと、夏のこと
一度もご飯に誘ってくれなかったところ。
ラインに一つもついてなかった絵文字。
卒業したことを教えてくれなかったところ。
私のことを何も聞いてくれなかったこと。
牧田さん自身のことをなんも教えてくれなかったところ。
私と会うことは「たまたま」の予定で打ち消されちゃうところ。
そして、私を1番に見つけられないこと。
「まっきーさんのこと、そんな好きだったなんて知らなかった」
「頑張って隠してたんだけど、ね、、」
「今も、気になる?」
「どうだろ」
「どっちでもいいと思うよ。」
「今は多分、まだ少しは好き。でも、いい思い出になってきてるかな」
「うん」
「わかってきたの、」
「そっか」
「やっぱ牧田さんも三男だったわ、マジックだったな~」
笑顔になった私をみて彼女も安心したように笑ってくれた。
「今すごいスッキリした、ありがとう」
「いーえ、」
「軽音入ってよかったね」
「だね」
「私はヤスのこともうちょっと頑張ろっかな、当たって砕けたくなった」
彼女らしい言葉に私も笑った。