きっと、夏のこと
良い演奏か、悪い演奏かとかじゃない。
私たちの成長をこの曲に込めた。
演奏が終わって、どう過ごしたか覚えていない。
裏部屋に移動して、休んでいたら彼女が隣に来た。
「お疲れ様」
「ありがと、お互いお疲れ様、だね」
「だね」
私たちは笑いあった。最初はくすくすだったのに、なんか面白くなって爆笑した。
「盛り上がってるとこ悪いんだけど、ちょっといい?」
ヤスだった。
緊張気味の彼女をみて、くすっと笑いながら
「お邪魔かな?じゃあね」
って私は立ち上がった。
ヤスはちょっと照れたようにぎこちなく笑って
「助かるわ」
って言った。
私の軽音生活は、幸せに終わった。