雨のち花憑き


​学校に着けば、そこにはいつも通りの喧騒が待っていた。


「おはよ、鈴花! 今日日直じゃん、どんまい!」


親友の陽菜が、明るい声で肩を叩いてくる。


数学の小テストの愚痴、週末に行く予定のショッピングモールの話、最近流行り始めたスマホゲームの攻略法。


交わされる言葉はどれも軽やかで、朝に感じた不気味な予感を、少しずつ上書きしていく。

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