イケメン幼なじみの2人に突然迫られて始まる三角関係(トライアングルラブ)
「だからね、ゆりな。念のためにゴムを持参しなさい」

男の子にお家に誘われて、ゴムを持参する女の子なんているのだろうか。
なんだかそれってこちらから誘っているような気がして。ちょっと嫌だ。

「ママ、それ逆効果だと思う。襲ってくださいって言っているようなもの…」

「確かにそうね。この話は一旦さておき、何か手土産は持っていった方がいいわね」

人のお家にお邪魔するのにあたって、手土産は必要不可欠だ。

「何を持っていったらいいかな?ママなら何を持ってく?」

「そうね…。食材は事前に一誠くんが準備していると思うから、飲み物とかお菓子とか、そういったものがいいかもしれないわね」

一緒に買いに行くにしても、事前に一誠が準備してくれていたとしても、一人暮らしの家にお邪魔するので、余らせて冷蔵庫を圧迫させるようなものはできるだけ避けたい。

「ママの言う通り、飲み物やお菓子がいいかも。だからママ、一緒に買い物に付き合ってくれない?」

「いいわよ」

「本当?ありがとう、ママ」

「どういたしまして。でも気をつけてね。何もないってことはないと思うから」

ママは娘の貞操を心配しているみたいだ。親として娘を心配する気持ちは十分に分かる。
私だって自分の貞操を心配していないわけじゃない。告白された今だからこそ、一誠と私は男と女であることを自覚している。
それでも今はまだ何かが起こることに怯えて身構えるより、今までと変わらずに彼らと接したいと思っている。
< 160 / 171 >

この作品をシェア

pagetop