イケメン幼なじみの2人に突然迫られて始まる三角関係(トライアングルラブ)
「いえいえ。これぐらいやらせてもらわないと。一誠には日頃からお世話になってますから」

本来なら二人っきりのデートのはずが、三人でのデートになってしまった。
私がもっとちゃんと断っていたら、こんなことにはなっていなかったはず。
悟だけじゃない。私にもこうなった責任がある。私なりに一誠へのお礼を示したかった。

「そう言ってもらえてなによりだよ。さて、食後のデザートといきますか」

デザートの準備をするために、座ったばかりの一誠が再び立ち上がった。

「私も手伝うよ。何を準備したらいい?」

一誠ばかりにやらせるわけにはいかない。一誠に続いて、私も準備を手伝う。

「ゆりなにはお菓子の準備をお願いしようかな。ゆりなが持ってきてくれた手土産を早速頂こうと思う」

一誠が私の手土産を食後のデザートに選んでくれて嬉しかった。

「ありがとう。手土産を持ってきて良かったって思えたよ」

「ゆりながくれたものなら、俺は何でも嬉しいよ。嬉しいあまりに早く食べたいっていう気持ちが抑えきれなかったんだ」

一誠のまっすぐな気持ちが、私の心に温かい気持ちを灯してくれた。
この気持ちは一体…。どんな気持ちなのか、説明するのが難しい。初めての感情に戸惑っていた。

「そう言ってもらえてなによりだよ…。どれが食べたい?」

持ってきた袋を広げて、中身を一誠に見せた。一誠にお菓子を選んでもらうために。

「ご飯を食べたばかりだから、しょっぱい系より甘い系がいいな。これがいい」

一誠が選んだのは、きのこ派かたけのこ派かで派閥が分かれるお菓子だ。

「一誠はどっちが好き?」

ちなみに私はたけのこ派だ。たけのこのクッキーが美味しくて、好きだ。

「俺はたけのこ。ゆりなは?」

シメのラーメンに引き続き、お菓子でも好みが合うみたいだ。

「私もたけのこ。また一緒だね」

「嬉しいな。ゆりなと好みが合うの」

一誠と共通点がどんどん増えていく。不思議なものだ。ずっと傍に居たのに、まだ知らない彼の一面があるなんて。
< 192 / 251 >

この作品をシェア

pagetop