イケメン幼なじみの2人に突然迫られて始まる三角関係(トライアングルラブ)

11章:「ドキドキ…」

今までの人生の中で、誰かに好意を向けられることがなかった。
二人同時に迫られるなんて、想像したことすらなかった。私は今、この状況に困惑していた。

「二人共、待って。これ以上は困る……」

必死に訴える。この状況を変えるために。

「ゆりな、俺達の想いを受け止めてくれるんでしょ?」

そうは言われても、こんな形で想いを受け止めようとは思ってもみなかった。

「受け止めるけど、こういうのはまだ早いと思う……」

手を繋ぐまでは良いとして、それ以上の接触となると話は変わってくる。

「そうかな?相性って大事だと思う。確かめてみたくない?」

経験がない私には、相性の大事さは分からない。それよりもキスをされそうなこの状況をどうにか回避したい。

「悟、さすがにキスはやめておけ。ゆりなはキスされることを望んでないぞ」

真面目な一誠は敢えて言葉にして警告をした。言外に言わないのが一誠の誠実さを感じた。
一誠の警告を受けた悟は、私の頬から手を離し、一誠に反論した。

「キスなんてしないよ。ゆりなの気持ちが追いついていないのに、ゆりなの気持ちを無視して無理矢理キスなんてしたら、ゆりなに嫌われちゃうからね。俺はただ、ゆりなに意識してほしかっただけ。この距離で接したらどんな反応を示すんだろうって…」

相手の反応を試すにしては、やり過ぎである。

「さすがにやり過ぎだろう。キスされそうだって勘違いされても文句言えない距離感だったぞ」

「それはごめん。でも好きな子が目の前にいたら、触れたくなっちゃうんだ。それだけは許してほしい…」

悟だって一誠と同様、ずっと想いを秘めていたので、触れないように我慢してきた。
そんな彼らが今、目の前に好きな異性と密室という空間を与えられ、盛りのついた雄になってしまうのは仕方がなかった。
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