イケメン幼なじみの2人に突然迫られて始まる三角関係(トライアングルラブ)
「デートだから手を繋ぎたいけど、ゆりなは俺と手を繋ぐのは嫌だ?」

嫌じゃない。嫌だったらこんなにも意識していない。

「嫌じゃないけど、私と手を繋ぐのを誰かに見られてもいいの?」

遊園地に向かうために、駅に向かって歩いている。駅に向かえば向かうほど人がどんどん増えていく。
つまり人に見られる可能性がある。もし知り合いに見られでもしたら恥ずかしくないのかな?という不安はある。

「俺は嫌じゃないよ。寧ろゆりなとデートをしてるんだって見せつけたいぐらい」

見せつけたいって…。まるで見せたい人がいるみたいな言い方だ。

「そう…なんだ。へぇー……」

「ゆりなは見られたら困る人でもいるの?」

そんな人はいない。手を繋ぐ相手すらいないのだから。

「いないよ。いたら悟とデートしないよ」

「それもそうか。そういう相手がいないってことに、俺は安心してる」

安心している悟とは違い、私は手を繋ぐことが初めてなので、ドキドキしている。

「ゆりな、手繋ぐね」

そう言って悟は私の手を取り、手を繋いできた。悟の手の温もりが伝わり、ドキドキが止まらない。

「やっとゆりなと手を繋ぐことができて、俺はすげー嬉しい」

いつも喋らない悟が、今日は積極的にたくさん喋ってくれる。
こんなにも想いを伝えてくれて、私の心はジェットコースターのように激しく掻き乱されていた。
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