イケメン幼なじみの2人に突然迫られて始まる三角関係(トライアングルラブ)
「悟は手を繋いだことはあるの?」

私と違って、悟は経験がありそうだ。

「あるけど、こんなにドキドキして、嬉しいと思ったのはゆりなだけだよ」

悟はやっぱり経験があった。私より年下だけど、悟の方が大人だなと思った。

「そうなんだ。悟ってやっぱりモテるんだね」

「そんなことないよ。好きな子に好かれなきゃ意味がない」

前を向いて歩いていたというのに、突然、私の顔をまっすぐに見つめてきた。
何故、このタイミングで私の顔を見つめてきたのだろうか。今日の悟の行動には謎が多い。

「悟なら好きな子どころか、女の子の方から好いてくれるんじゃない?」

「好かれるかどうかでいえば好かれるよ。でも、一番好きな女の子には好かれてるかどうかさえ怪しいかな」

曖昧な物言いに、胸の奥がモヤモヤした。先程までドキドキしていたのが嘘みたいに…。

「そうなの?恋愛って難しいんだね」

「うん。難しい。だからこそ、絶対に俺のことを好きになってほしいと思ってる」

強気な悟の姿勢が、男らしさを感じた。そんな悟なら、好きな子に振り向いてもらえるような気がした。

「大丈夫だよ。悟なら振り向いてもらえると思うよ」

「ゆりなの言葉を信じて、頑張ってみるわ。まずは俺の気持ちに気づいてもらえるように…」

こんなにも悟に想われているというのに、何故、悟の想いに気づかないのか謎だ。

「頑張って。気づいてもらえるといいね」

「ゆりな、後で覚悟しててね」

覚悟…?何故、私が?意味深な物言いに、私は全く理解ができなかった。
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