イケメン幼なじみの2人に突然迫られて始まる三角関係(トライアングルラブ)
「ゆりな、ここは俺が出すから」

そう言われたので、悟のお言葉に甘えることにした。

「悟、ありがとう」

「いいよ。だって今日はデートだから。ここは俺にかっこつけさせて」

やっぱり慣れてるなと思った。手を繋いだ時もそうだが、チケット代をスマートに払うところがまさに慣れているなと感じた。

「もう充分、かっこいいと思うよ。私からしたらね」

かっこつけなくても、私からしたら悟はずっとかっこいい。

「…照れるからやめて。でもありがと。ゆりなに褒められて嬉しい」

これまでたくさんの女の子に褒められてきたはず。それなのに私の言葉で悟は照れてくれた。
たったそれだけのことで特別感を感じた。まさか自分が優越感を感じることがあるなんて思ってもみなかったので驚いた。

「ゆりな、ほら行こ」

チケットを支払うために一度、手を離した。
悟が再び手を差し出してきた。私はその手を取り、再び手を繋いだ。

「どのアトラクションから乗る?」

この遊園地には子供の頃、悟と一誠と一緒に家族ぐるみで訪れた。
それ以来、この遊園地に訪れたことはなくて。久しぶりに訪れたので、過去の懐かしい思い出に浸りそうになった。
でも今は違う。悟と二人だけでこの遊園地に訪れている。なんだか変な感じがして。落ち着かない…。

「悟さえ良ければ、まずはジェットコースターに乗りたい!」

「俺もジェットコースターに乗りたいと思っていたから、ジェットコースターにしよう」

ジェットコースターに向かって、手を繋ぎながら歩いた。
歩いて数十分で目的地に着いたのはいいが、どうやら遊園地の中で人気のアトラクションのようで。開園してすぐなのに、既に長蛇の列が出来上がっていた。
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