イケメン幼なじみの2人に突然迫られて始まる三角関係(トライアングルラブ)
「すごいね。さすがジェットコースター…」

「ゆりなは並ぶの嫌だ?違うアトラクションにする?」

「並ぶの嫌じゃないから、このまま列に並びたいかな。悟は?」

「ゆりなが良ければ、俺はこのまま並んでも構わないかな。だからこのまま並び続けよう」

悟は私の意見が優先のようだ。今日の悟はいつもと違って優しい。よそよそしくされていたのが嘘みたいに…。

「…なんで今日は私に優しいの?」

幼なじみなんて、煙たがられていると思っていた。ずっとよそよそしくされていたから。
だからどうして悟が優しくしてくれるのか、私には悟の気持ちがよく分からなかった。

「ゆりなだから優しくしたいんだよ。今までだってずっと優しくしたいって思ってた」

悟がずっと優しくしたいと思っていたなんて知らなかった。
悟の気持ちを知り、私は嬉しかった。ずっと悟によそよそしい態度を取られて、悟と距離が開いたように感じていたから。

「そうだったんだ…。ずっと寂しかったんだよ。よそよそしい態度を取られて…」

「それはごめん。俺もずっと自分の気持ちに素直になりたかったのに、どうしたらいいのか分からなかったんだ」

悟も悟でずっと悩んでいたみたいだ。幼なじみって近すぎて距離感が掴みづらいのかもしれない。

「一誠の車から降りてくるゆりなを見て、もう迷っている場合じゃないって思ったんだ。だから今日、デートに誘った。ゆりなと二人っきりで会いたくて」

悟の態度がよそよそしいのはずっと前からそうだったが、確かに一誠とのドライブデートから帰ってきたあの日の悟の態度は、いつも以上によそよそしかった。

「一誠と二人っきりで会っていたのが嫌だし、一誠に限らず、ゆりなが俺以外の男と二人で会うのなんて嫌だ」

留めていた気持ちが溢れ出した悟は、私に素直な想いをぶつけてくれた。
悟が本音で私と話してくれたのは初めてかもしれない。私に本音を話してくれて嬉しかった。
< 41 / 54 >

この作品をシェア

pagetop