イケメン幼なじみの2人に突然迫られて始まる三角関係(トライアングルラブ)
「ゆりなのそういうところ、俺は好きだな。普通、女の子ならなんでも男に奢ってほしいって思う子が多いけどね」

恋愛経験がある悟ならではの発言で。悟はこれまで色んな女の子とデートを重ねてきたんだなと思った。

「そういう女の子の方が多いんだ。でも私は奢ってもらってばかりいたら申し訳ないなって思っちゃうかな。素直に奢ってもらう子の方が可愛いかもしれないけどね」

「そんなことないぞ。奢ってもらうのが当たり前って、男からしたら金銭的にしんどいもん。ゆりなみたいに気を遣ってくれる子の方が男としては有難い」

そうかな?私からしてみたら、素直に甘えられる子の方が女の子として魅力的だと思うけどな…。
そう思いつつも、悟の気遣いが嬉しかったので、本音は心の中だけに留めておくことにした。

「そう?そう言ってくれてありがとう…」

「でも相手がゆりななら違うよ。ゆりなのためならなんだってしたいって思ってるから」

悟のアプローチが止まらない。悟のアプローチを、私はどう受け止めたらいいのか分からない。

「…お気持ちは嬉しいけど、程々にね」

「程々にしてたら、ゆりなに気づいてもらえないだろう?」

そんなことはない。私は気づける方だと思う。

「さすがに気づけると思うよ」

「それだけは絶対にない。アイツも同じことを言うと思う」

アイツって一誠のことであろう。誰のことか気づけている時点で、そんなに鈍感ではない。

「そうかな?一誠もそう思ってるのかな?」

「…これだけ側に居ても、自分が向けられている感情に気づかない時点で、かなりの鈍感だと思う」
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