イケメン幼なじみの2人に突然迫られて始まる三角関係(トライアングルラブ)
「まだだよ。でも俺のことを少しでも意識してもらえるようにはなった」

悟は勝ち誇っていた。告白しただけで俺より上なのは確かだ。
でも俺は内心、安心していた。まだ俺にも踏み込むチャンスが残っていると知れて…。

「そうか。それは良かったな」

焦っていると悟られないために、格好つけてみた。
すると俺の反応が気に入らなかった悟は、すぐに不機嫌な態度になった。

「…ムカつく。なんでそんなに余裕そうなんだよ」

恋敵に負けていると思われたくないという、男の意地に過ぎない。

「俺は俺のやり方でゆりなに想いを伝えるから。悟には負けたくないし、負けるつもりはない」

強がってみたものの、勝てる見込みはない。ゆりながまだ悟の告白に答えを出していないことが唯一の救いだ。
俺だってそろそろ告白しようと考えていた。ずっとこのままなのは嫌だから。俺もゆりなに恋愛対象として意識してほしい。
恋敵に先を越されたことが、俺の中でショックが大きくて。余裕ぶっているふりだけをするのが精一杯だった。

「本当にムカつく。俺の方こそ絶対に負けない」

どちらを選ぶのかはゆりな次第だ。どちらも選ばない可能性もあるし、どちらを選んでも恨みっこなしだ。
だからこそ、悟には負けたくない。それは悟も同じで。お互いに譲れない戦いだ。
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