【激辛ヒューマンドラマ】ぼくだけの聖母(マム)
第17話
時は、8月4日の朝6時過ぎであった。

またところ変わって、今治市内にある温大《はると》の家にて…

家の広間にあすながいた。

あすなは、黒電話機にかかってきた電話の応対をしていた。

電話は、淡路島の南部の市《まち》にある警察署からかかってきた。

行方不明になっていた京子が淡路島南部にある漁港の構内(水中)にプカプカと浮いていた。

京子は、元カレがよその女と浮気していたことを知ったショックで入水した。

警察署の職員は、あすなに対して『面会しますか?』と言う問い対してこう答えた。

「京子《あのおんな》のことについては知りません!!…京子《あのおんな》は友汰《ちょうなん》を裏切った上に4人の子どもたちを置き去りにしたあとよその男と駆け落ちしてジョーハツしました…すみませんけれど、そちらで処理してください!!」

(ガチャーン!!)

思い切りブチ切れたあすなは、電話をガチャーンと切ったあと右手で髪の毛を激しくかきむしった。

2日前(8月2日)には倫也《ともや》が徳島県南部の山林で餓死した…

友汰《ゆうた》の家族たちで生き残ったのはことみと善通寺市《ぜんつうじ》の病院に入院中のあさやとののかだけになった。

温大《はると》の実家は、残された家族たちが抱えている深刻な問題がさらに増えた。

これからどうタイショすればいいのか分からなくなった。

………………………

さて、その頃であった。

またところ変わって、松山市古川北のはなみずき通りにあるスタバのロッカールームにて…

ロッカールームに黄色のTシャツと濃いネイビーのボブソンのジーンズ姿でランジェリーバックを持っている海空《みく》が入った。

先に来ていた女性パートナーさんが海空《みく》に声をかけた。

「おはようございます〜」

海空《みく》は、つかれた表情で『おはよう〜』と言うた。

つかれた表情を浮かべている海空《みく》は、自分のロッカーのトビラをあけた。

その後、ランジェリーバックの中から白色のブラジャーとレギュラーショーツを取り出した。

つづいて、黒のワンピースとみどり色のスタバのロゴ入りのエプロンをロッカーの中から取り出した。

海空《みく》は、黄色のTシャツと濃いネイビーのジーンズを脱いだ。

つづいて、下に着ていた濃いピンク色のブラジャーとレギュラーショーツを脱いで全裸になった。

全裸になったあと、白色のバスタオルで汗ばんでいる身体をふき取った。

このあいだに海空《みく》は、ものすごく怒った声で言うた。

「…ったくも…6時イン12時アップの娘《こ》が急に『休みます』と言うたので急きょ入ってくれと言われたのでものすごく困っているのよ!!…急に『休みます』と言うた娘《こ》はなに考えてるのよ!!…『カレシが(レストランの)予約を入れた』…と言うて休んだのよ!!…なんなのよ一体もう!!」

女性パートナーさんは、困った表情で海空《みく》に言うた。

「『急に休みます』と言うた娘《こ》は、まあちゃんです。」

海空《みく》は、ショーツを脱いだあとブラジャーの後ろのホックを外しながら『まあちゃんはなにを考えているのよ!!』と言うたあと白色のバスタオルで身体ふきながらこう言うた。

「きのうひらかれたセンスアップセミナーで知り合ったすてきなカレとデートに行ったのよ!!…『思い上がるのもいいかげんにしなさいよ!!』と怒りたくなるわよ!!」

女性パートナーさんは、困った表情で海空《みく》に言うた。

「そのセンスアップセミナーが…イベント開始5分前に中止になりました。」
「中止になった!?」
「理由は…カリスマ結婚相談員さまが…ドタキャンしたのです。」
「カリスマ結婚相談員がドタキャンした!?」
「はい。」
「なんでドタキャンしたのよ!?」
「よくわかりません。」
「ますますはぐいたらしい(いらつく・むかつく)わね!!…それで、まあちゃんはどうなったのよ!?」
「まあちゃんは、とつぜん中止になった知らせを聞いたとたんに…大ショックを受けたのです…その後…救急車に乗せられました。」
「まあちゃんは今どこにいるのよ!?」
「まあちゃんは、(県立)中央病院に入院しました…イベントが急きょ中止になった知らせを聞いたとたんに呼吸困難におちいったのです。」
「困ったわね〜」
「それはまあちゃんだけでなく、周囲《まわり》の人たちも同様のショックを受けました…少なくとも8人前後が救急車で搬送されました…まあちゃんの方が症状が重いのです。」
「もう困ったわね…一体どうなるのよ…きょうから少なくとも数日の間は猛暑日がつづくとニュースで言うていたのよ!!…その間にフラペチーノやチラックスソーダなどの冷たいドリンクを買い求める人たちがたくさんお越しになるのよ!!…そんな時にまあちゃんが入院した!!…一体どうすんのよ!!」

思い切りブチ切れた海空《みく》は、シーブリーズを大量に出したあと全裸の身体に液体をぬりまくった。

……………………………

時は、午前9時半頃であった。

またところ変わって、店内にて…

店内にイワマツグループのA班のメンバーたち21人と非破壊検査(株式会社)のスタッフさんたち12人が入った。

33人の一行たちは、予約席になっている長いソファ席に腰かけた。

この時、多香子は午前中お休みだったので一行の中にいなかった。

一行が予約席についたあと、かわいいメイド服姿の女性パートナーさんたち4人(4人とも20〜23歳の女性パートナーさん)がおしゃれなワゴンを押して予約席に到着した。

その後、4人のかわいいメイド服姿の女性パートナーさんたちはドリップコーヒーを淹《い》れる支度を始めた。

(シュワシュワ…トクトクトクトクトクトクトクトクトクトク…)

この時、バーカウンターにいる海空《みく》はレモンライムのチラックスソーダを作っていた。

グラスに氷とフレーバーとレモンの輪切りを入れたあとペットボトルに入っている炭酸水を注いだ。

海空《みく》は、チラックスソーダを作ったあとお客さまを呼んだ。

「モバイルオーダーでご注文の(ニックネーム)さま〜、チラックスソーダができあがりました〜」

バーカウンターに来たお客さまがスマホの画面を海空《みく》に見せたあとチラックスソーダを受け取った。

その後、海空《みく》はモバイルオーダーで注文したお客さまがいただく冷たいドリンクを作るお仕事に取り掛かった。

……………………………

さて、その頃であった。

またところ変わって、松山市井門町《しないいどまち》にある病院にて…

多香子は、ガンにりかんした長女(久伸の妹・7歳)がいる病室にいた。

多香子の長女は、ガンにりかんしたあと両目を摘出する手術を受けた。

その後もずっと入院生活が続いていた。

家族たち3人と離れているので、長女の世話は多香子の母親とシングルの姉ふたりが交代で務めていた。

ものすごくもうしわけない表情を浮かべている多香子は、両目を摘出した長女に対してこうつぶやいた。

ごめんね…

ごめんね(長女)…

ごめんね…

ごめんね…

………………………
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