サブキャラ令嬢ですが、神竜王陛下を溺愛させて幸せエンドにします! ~ヤンデレ親友と同盟して、悲恋ルートを全部へし折ります~
兄はシスコン、妹はヤンデレ。
三人が出て行った後──というか、オリヴィエは放心中だったのをリヒト殿下が引きずっていったけど──カインが溜息をついた。
「姫……無茶を申される」
「シュラウス将軍。石になっておれとの言葉は、聞こえなんだか?」
「…………」
大神官様の言葉に、カインが固まる。大神官様は、私を見据えた。
「たった三月。姫、それで真実神竜召喚が叶うとお思いか?」
「叶えます。必ず、叶えます。召喚魔法を軽んじているわけではありません。ですが、オリヴィエ様と信頼関係を築くより、私が学んだ方が早いと思ったのです。あれほどに疑われて、それでも信じるなど、私には……私だけでなく、エージュのことまで……!」
そう。私がムカついたのは、未来視のことを疑われたからじゃない。実際、転生前の知識を元にした「知っていることを先に言っただけ」の嘘だし。
だけど、エージュの自殺未遂は本当だ。未来視のことはともかく、エージュが毒を仰いだのは本当だ。それすら「演技じゃねえの?(笑)」と馬鹿にしてくれたことは、私は根に持っておく。
「魔力は……十分のようじゃ。あとは知識、そして実践。アレクシア姫。毎日、この神殿に通えますかの?」
「はい、大神官様」
泊まり込んでもいいくらいだけど、それは言わない。貴族の未婚の娘が、神殿で暮らすということは、「尼僧になりたい」というアピールだから。私は尼僧になりたいわけじゃない。神竜の嫁になりたいのだ。
「よろしい。ならば、わしからも国王陛下に申し上げましょう。公爵には……」
「父には、私から話します。きちんと、わかってもらいます」
「そうなさるがよろしかろう。では、姫。まずは魔力の加減を見せていただけますかの」
「何をすれば……?」
「そうじゃのう……ふむ、この窓から見えるあの樹木、わかりますかな?」
大神官様が指し示した先には、大きな樹木がある。えーと、あれは確かセアラという樹だ。綺麗な花が咲き、葉も花も実も、それぞれが薬剤になる万能樹木。
「あのセアラの大樹ですか?」
「如何にも。あのセアラの樹、根本にヤドリギが寄生しております。姫は、それを如何なさる?」
ヤドリギだけなら、枯れさせてしまえばいい。けれど、枯死や退化の呪文だと、寄生されているセアラの樹木まで傷めてしまう。
私は考えて──考えに考えた。こういうのはエージュの担当なのよ、私は行動あるのみ!なんだけど、今回のことは私の行動から出たものだから、私が何とかしなくちゃいけない。
ゆっくり考えて──私は、じっと目を凝らしてヤドリギを見た。寄生しているヤドリギを、寄生されているセアラを傷つけずに──。
「……変化」
私がそう呟くと、ヤドリギは見る見るうちに小さくなり──セアラの一枝に変化して、蕾を付けた。
「よろしい。合格じゃ」
大神官様は、優しく微笑みながら頷く。
「ヤドリギを枯れさせたら、その場で失格と申し上げようかと思うておりましたが。変化させて同化させるとは、なかなかにお見事」
「ありがとうございます」
「明日から、こちらに通われるがよい。時間は──明日は、今日と同じに」
明後日以降のことは、明日までに調えておくと言う大神官様に見送られ、私とカインは神殿を後にした。
そのまま、カインにラウエンシュタイン家に送ってもらった私は、お父様やお母様への御挨拶もそこそこに、エージュの部屋へと向かった。お説教は覚悟してますので、どうぞお手柔らかに!
「姫……無茶を申される」
「シュラウス将軍。石になっておれとの言葉は、聞こえなんだか?」
「…………」
大神官様の言葉に、カインが固まる。大神官様は、私を見据えた。
「たった三月。姫、それで真実神竜召喚が叶うとお思いか?」
「叶えます。必ず、叶えます。召喚魔法を軽んじているわけではありません。ですが、オリヴィエ様と信頼関係を築くより、私が学んだ方が早いと思ったのです。あれほどに疑われて、それでも信じるなど、私には……私だけでなく、エージュのことまで……!」
そう。私がムカついたのは、未来視のことを疑われたからじゃない。実際、転生前の知識を元にした「知っていることを先に言っただけ」の嘘だし。
だけど、エージュの自殺未遂は本当だ。未来視のことはともかく、エージュが毒を仰いだのは本当だ。それすら「演技じゃねえの?(笑)」と馬鹿にしてくれたことは、私は根に持っておく。
「魔力は……十分のようじゃ。あとは知識、そして実践。アレクシア姫。毎日、この神殿に通えますかの?」
「はい、大神官様」
泊まり込んでもいいくらいだけど、それは言わない。貴族の未婚の娘が、神殿で暮らすということは、「尼僧になりたい」というアピールだから。私は尼僧になりたいわけじゃない。神竜の嫁になりたいのだ。
「よろしい。ならば、わしからも国王陛下に申し上げましょう。公爵には……」
「父には、私から話します。きちんと、わかってもらいます」
「そうなさるがよろしかろう。では、姫。まずは魔力の加減を見せていただけますかの」
「何をすれば……?」
「そうじゃのう……ふむ、この窓から見えるあの樹木、わかりますかな?」
大神官様が指し示した先には、大きな樹木がある。えーと、あれは確かセアラという樹だ。綺麗な花が咲き、葉も花も実も、それぞれが薬剤になる万能樹木。
「あのセアラの大樹ですか?」
「如何にも。あのセアラの樹、根本にヤドリギが寄生しております。姫は、それを如何なさる?」
ヤドリギだけなら、枯れさせてしまえばいい。けれど、枯死や退化の呪文だと、寄生されているセアラの樹木まで傷めてしまう。
私は考えて──考えに考えた。こういうのはエージュの担当なのよ、私は行動あるのみ!なんだけど、今回のことは私の行動から出たものだから、私が何とかしなくちゃいけない。
ゆっくり考えて──私は、じっと目を凝らしてヤドリギを見た。寄生しているヤドリギを、寄生されているセアラを傷つけずに──。
「……変化」
私がそう呟くと、ヤドリギは見る見るうちに小さくなり──セアラの一枝に変化して、蕾を付けた。
「よろしい。合格じゃ」
大神官様は、優しく微笑みながら頷く。
「ヤドリギを枯れさせたら、その場で失格と申し上げようかと思うておりましたが。変化させて同化させるとは、なかなかにお見事」
「ありがとうございます」
「明日から、こちらに通われるがよい。時間は──明日は、今日と同じに」
明後日以降のことは、明日までに調えておくと言う大神官様に見送られ、私とカインは神殿を後にした。
そのまま、カインにラウエンシュタイン家に送ってもらった私は、お父様やお母様への御挨拶もそこそこに、エージュの部屋へと向かった。お説教は覚悟してますので、どうぞお手柔らかに!