凪渡くん、このままじゃ溶けてしまいます【完全版】
ああ、もう。

凪渡くんだって、私で動揺すれば良いんだ。








「凪渡くん、のばか」








そっと凪渡くんにキスを落とせば、凪渡くんの頬はすぐに真っ赤に染まる。








「ざまぁみろ。いつもからかってくる仕返しなん……んっ!」







「全部終わったから、キスしても良いんでしょ?」








真っ赤な顔のくせに、凪渡くんはやっぱり私をからかうのが好きみたいで。

でも、なんか今はそれすら幸せで泣きそうになる。

バカみたいだけど、目に涙を溜めながら、笑ってしまう。

そんな私の涙を凪渡くんがそっと(ぬぐ)ってくれる。








「可愛い。本当に可愛い。……ずっとそばにいて。絶対幸せにするから」






「『幸せにする』はこっちのセリフなんだけど」






「あははっ、莉帆ちゃんらしいね〜。じゃあ、こうしようか」







凪渡くんは私を抱きかかえたまま、ギュッと腕に力を込めた。
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