凪渡くん、このままじゃ溶けてしまいます【完全版】
「莉帆ちゃん、明日は金曜日だね」

「……だから?」

「いや、何をお願いしようかなーって思っただけ。莉帆ちゃんからキスしてもらうのも良いかも」

「そういうのはしないって言ったでしょ!」

凪渡くんがこちらに向けた視線は鋭くて、まるで視線に射抜かれたような気持ちになる。




「あー、明日が楽しみ」



「私は全然楽しみじゃないけど……」




日が暮れれば、次は日が登るだけ。

夜が来れば、次は朝で、その次はまた夜。

つまり今日の夜が終われば、すぐに明日になる。

明日なんてすぐ来るものだと分かっていても、どんな明日になるか私は全く想像出来なかった。
< 52 / 134 >

この作品をシェア

pagetop