凪渡くん、このままじゃ溶けてしまいます【完全版】
私の隣に立っていた凪渡くんが佳織さんに近づき、「ね、莉帆ちゃんは昔とあんまり変わらないでしょ?」と話しかけている。
「そうねぇ、幼い頃の面影も残っていて可愛らしいわ」
凪渡くんが私に「ここに座りなよ」と佳織さんの前の椅子を引いてくれた。
そのまま、私の隣には凪渡くんが座る。
「改めて、初めまして莉帆ちゃん。今日は何か聞きたいことがあったみたいだけど」
「えっと、私のお母さんの家のことを知りたくて……」
「私のお母さん」と言葉にした瞬間、佳織さんの視線は下に向き、少しだけ悲しそうな顔に変わる。
「莉帆ちゃん、始めに聞きたいのだけれど、莉帆ちゃんのお母さんはお元気にしているかしら?」
「え、はい……特に病気もなく元気に……」
「そう、良かった。それなら、友達として嬉しいわ。もう会わなくなってしまったけれど……」
「……何故合わなくなったんですか?」
「この世界は案外家柄に厳しくて。莉帆ちゃんのご実家が名家であろうと、家を出た人間には厳しいの……私と莉帆ちゃんのお母さんが会うたびに色々と言われることも多くて、自然に……」
申し訳なさそうに唇を噛む佳織さんに、なんとも言えない感情が湧いてくる。
そして、そんな厳しい世界で私は今、凪渡くんと付き合うために頑張っている。
「そうねぇ、幼い頃の面影も残っていて可愛らしいわ」
凪渡くんが私に「ここに座りなよ」と佳織さんの前の椅子を引いてくれた。
そのまま、私の隣には凪渡くんが座る。
「改めて、初めまして莉帆ちゃん。今日は何か聞きたいことがあったみたいだけど」
「えっと、私のお母さんの家のことを知りたくて……」
「私のお母さん」と言葉にした瞬間、佳織さんの視線は下に向き、少しだけ悲しそうな顔に変わる。
「莉帆ちゃん、始めに聞きたいのだけれど、莉帆ちゃんのお母さんはお元気にしているかしら?」
「え、はい……特に病気もなく元気に……」
「そう、良かった。それなら、友達として嬉しいわ。もう会わなくなってしまったけれど……」
「……何故合わなくなったんですか?」
「この世界は案外家柄に厳しくて。莉帆ちゃんのご実家が名家であろうと、家を出た人間には厳しいの……私と莉帆ちゃんのお母さんが会うたびに色々と言われることも多くて、自然に……」
申し訳なさそうに唇を噛む佳織さんに、なんとも言えない感情が湧いてくる。
そして、そんな厳しい世界で私は今、凪渡くんと付き合うために頑張っている。