バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「この本の内容ですわ。隣国には救済の歌姫と呼ばれる、誉れ高き女性がいたそうですの」
「それって、わたしが白の歌姫って呼ばれることよりも凄い?」
「そうですわね。悲しい結末を迎えたとはいえ、帝国では誰もが知っている話だと聞きましたもの……。その可能性が高くてよ」
「わたしがもっとたくさん歌って有名になれば、救済の歌姫って呼ばれるようになるかも!」

 私の話を聞いた妹は、もっとたくさん領地で身分を隠して歌えば、救済の歌妃と呼ばれるかもしれないとやる気を見せた。

 ――己がすでにその名で呼ばれる資格のある人間だと打ち明ければ、「姉様ばっかりずるい!」と泣き喚くのは明らかだ。

 厄介事を避けるためにもこの場は黙っていたい。
 しかし、その場合はダグラスの計画に支障が出てしまう。
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