バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「ところで、ゼヴァイツ公爵令息とは……」
「どうにもこうにもありませんわ。相変わらず、平常運転ですの」
「10年もの歳月、ルリミカを好きで居続けてくださったのか……。彼の愛は、本物なのだな……」
父親はこのまま行けば無事に娘を嫁に送り出せそうだと安心しているが、どれほど月日が経とうがこちらは彼の想いに応えるつもりはない。
――これまで彼のそばでつかず離れずの距離で接しているのは、案外心地よかった。
離れがたくはあるが、ダグラスと一緒になることで悠々自適なお1人様ライフが夢と消えるならば、後者を選びたい。
前世の私も一生分推しの顔面を堪能できて、満足している。
もう、思い残すことなど何もない。
ダグラスが帝国に戻るのを見届けたあとは、彼と過ごした時間を時折思い出しながら、救済の歌姫と呼ばれるに相応しき歌声を武器にして各地を回る予定だった。
「3日後の夜会で、正式に婚約破棄を発表する。エスコートは、ゼヴァイツ公爵令息にお願いしなさい」
なのに――。
こちらの意思に反して、父親からまさかの提案を受けて面食らう。
「どうにもこうにもありませんわ。相変わらず、平常運転ですの」
「10年もの歳月、ルリミカを好きで居続けてくださったのか……。彼の愛は、本物なのだな……」
父親はこのまま行けば無事に娘を嫁に送り出せそうだと安心しているが、どれほど月日が経とうがこちらは彼の想いに応えるつもりはない。
――これまで彼のそばでつかず離れずの距離で接しているのは、案外心地よかった。
離れがたくはあるが、ダグラスと一緒になることで悠々自適なお1人様ライフが夢と消えるならば、後者を選びたい。
前世の私も一生分推しの顔面を堪能できて、満足している。
もう、思い残すことなど何もない。
ダグラスが帝国に戻るのを見届けたあとは、彼と過ごした時間を時折思い出しながら、救済の歌姫と呼ばれるに相応しき歌声を武器にして各地を回る予定だった。
「3日後の夜会で、正式に婚約破棄を発表する。エスコートは、ゼヴァイツ公爵令息にお願いしなさい」
なのに――。
こちらの意思に反して、父親からまさかの提案を受けて面食らう。