バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「結婚しよう」
「お断りいたしますわ」
「告白の拒否は、これで99回目……。次は記念すべき、100回目だ。プロポーズを受け入れるのに最高なタイミングだと思わないか」
「1ミリも勝機が見いだせない中、よくもまぁここまで私に思いを募らせ続けていられますわね……」
「それだけ君が可憐で、魅力的な女性と言うことだ」
「このやり取りすら、繰り返し過ぎて飽き飽きしましてよ」

 何百回このやり取りを続ければ、彼は私を諦めてくれるのだろう?
 ダグラスの執着愛に辟易していれば、彼は「まんざらでもないくせに」と言わんばかりに問いかけてきた。

「本気で嫌なら、徹底的に無視をすればいい。それをしない時点で、ルリミカは案外俺を気に入っているのだろう?」
「自意識過剰にも、程がありますわ」
「生理的に受け付けない男に対する態度を、長年真横で見続けて来たんだ。言い逃れなど、できるわけがない」

 さすがは大帝国の第3皇子だ。
 自分の意思が尊重されて当たり前だと驕るその傲慢さは、隠しきれていなかった。

 ――こういうところがジェラルドを思い出して、嫌だ。
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