バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「あははっ。姉様とジェラルド、会話が噛み合っていないのに息ぴったり! おもしろーい!」
「笑い事ではありませんわ!」
「きゃー! 姉様が怒ったー!」

 リナリアはケラケラと笑いながら、自室へ引っ込んだ。

 ――もう。
 素直になれば、こんなに無駄な言い合いを続けなくて済むのに……。

 露骨に嫌そうな顔をしてその場で佇んでいると、満足げに不敵な笑みを浮かべた彼と目が合った。

「楽しみだな」

 夜会に出席すると知られた以上、彼と別々に王城へ向かうのはまず無理だと考えていいだろう。
 ダグラスを睨みつけながら、私は深いため息を零したのだった。
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