バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
 夜会当日。
 ダグラスは宣言通り、彼の瞳の色と同じドレスを送った。

「お嬢様! とてもお似合いです!」

 ラルラの手を借りて身に纏っては見たが、やはり赤毛と水色の2色が合わさるとかなり目立つ。

「本当にこの格好で、夜会へ首席しますの……?」
「ダグラス様は、お嬢様の着替えが終わるのをお待ちですよ」
「今日の主役は、リナリアとジェラルドですのに……」

 どうしてこんなことになったのか。
 さっぱり理解できない。

 そう辟易しながらも、渋々自室を出る。
 ダグラスは侍女の言うとおり壁を背に寄りかかり、私の到着を待っていた。
 彼はこちらの姿を目にした直後、心底幸せで堪らないと言わんばかりに屈託のない笑みを浮かべた。

「ルリミカが、俺の色を纏っている……!」
「心の声が、口に出ていましてよ」
「う……。す、すまん……」
「泣く子も黙る生真面目な王立騎士団長と言う印象は、そのままにしておいたほうが好感を持ててよ」
「俺の本性は、すでに知られているんだ。今さら取り繕ったところで、無意味ではないのか」
「開き直らないでくださる?」

 私達は軽口を叩き合いながら馬車へ乗り込み、王城を目指した。
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