バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「皇帝になったばかりですのに……。こんなところで油を売っている暇など、ないのではなくて?」
「最愛の女性と四六時中一緒にいたいと願うのは、当然だと思うが?」
「やるべきことをほっぽり出して、私のご機嫌取りをするような輩を好きになった覚えはなくてよ」
「これは大変だ。ようやく君の心を射止めたのに、このままでは嫌われてしまう……」

 ダグラスは私を当然のように抱き上げると、いつの間にか少し距離を置いて控えていたラルラを手招きした。

「お嬢様。お召し替えをいたします」
「いつもありがとう」
「いえ……」

 侍女はドレスを手にしたまま、ちらりと陛下のほうを見つめる。
 彼がいる限り、着替えができないからだ。

「いつまで、ここにいるつもりですの?」
「着替えが終わるまでだが」
「ダグラス……」
「非難の目を向けないでくれ。君に嫌がられるのは、堪える」

 ダグラスはどうやら私の着替る姿をじっと観察するつもりらしい。
 私は早く出て行ってほしかったが、皇帝の意思は絶対だ。
 ラルラも黙って従ったため、私はあっという間に彼の前で肌を晒す羽目になった。
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