バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
 ーチュンチュン。
 チュピリン。

 小鳥のさえずる音で、目が覚めた。

「わ、私は……っ。な、なんてことを……!」

 昨夜の情事を思い出し、顔を覆って恥ずかしがる。
 キスだけで止まればよかったのに、私はどうしてすべてを曝け出してしまったのだろう?
 そうやって自問自答を繰り返しても、過ぎてしまったことは変えられない。

 ――事実を受け入れるまでは、かなり長い時間がかかりそうだ……。

 私がなんとも言えない虚無感に苛まれていると、頭を悩ませる原因を生み出した男が姿を見せた。

「朝っぱらから、百面相だな」
「だ、ダグラス……!?」
「おはよう。ルリミカ。よく、眠れたか」
「お、おかげ様で……」
「それはよかった」

 ダグラスは昨夜の情事などすっかり気にした様子もなく、上機嫌な様子で口元を綻ばせている。
 その姿に見惚れながら、私は悪態をついた。
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