バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「いやだわ! もう! ジェラルド様ったらぁ!」
侍女が勢いよくエントランスに繋がる扉を開いた直後、妹が婚約者を呼ぶ声が聞こえてきた時はどうしようかと思った。
――こんなに早く浮気現場に遭遇するなんて、思いもしませんでしたわ……。
脚を前に進める気もなれずに固まっていると、こちらに気づいて露骨に嫌そうな顔をする殿下と目が合った。
「ルリミカ……」
「まぁ、殿下。いらしていましたの?」
「姉様ったら、酷いです! こんなにも長い間、ジェラルド様を待たせるなんて……!」
「随分と、お楽しみだったようですわね」
気まずそうに私の名を呼ぶジェラルドに「会いに来なくてよかったんですのよ」と言わんばかりの態度を取れば、その様子を見かねた妹が会話に割って入ってきた。
その光景すらも、苛立って仕方がない。
「姉様? 一体、なんの話ですか?」
「勘違いすんじゃねぇ。これは……」
「隠さなくたって、いいんですのよ。私、あなたの好みはよく知っていますもの」
「なんだって?」
私はすっとぼける殿下に隠しても無駄だと伝えるために、訳知り顔で吐き捨てた。
侍女が勢いよくエントランスに繋がる扉を開いた直後、妹が婚約者を呼ぶ声が聞こえてきた時はどうしようかと思った。
――こんなに早く浮気現場に遭遇するなんて、思いもしませんでしたわ……。
脚を前に進める気もなれずに固まっていると、こちらに気づいて露骨に嫌そうな顔をする殿下と目が合った。
「ルリミカ……」
「まぁ、殿下。いらしていましたの?」
「姉様ったら、酷いです! こんなにも長い間、ジェラルド様を待たせるなんて……!」
「随分と、お楽しみだったようですわね」
気まずそうに私の名を呼ぶジェラルドに「会いに来なくてよかったんですのよ」と言わんばかりの態度を取れば、その様子を見かねた妹が会話に割って入ってきた。
その光景すらも、苛立って仕方がない。
「姉様? 一体、なんの話ですか?」
「勘違いすんじゃねぇ。これは……」
「隠さなくたって、いいんですのよ。私、あなたの好みはよく知っていますもの」
「なんだって?」
私はすっとぼける殿下に隠しても無駄だと伝えるために、訳知り顔で吐き捨てた。