バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「陛下。もう、よろしいのですか?」
「ああ。君には、苦労をかけたな」
「この程度、どうってことありません……」
「本当ですの? これほど大量の書類を2人で捌き切るなんて、無理がありましてよ。私にも、手伝えることはありまして?」
「さすがは俺の愛した女性だ。ルリミカなら、そう言ってくれると思っていた」

 ダグラスは待っていましたとばかりにソファーへ座ると、ロバートさんが仕訳をする前の紙束をドンッとテーブルの上に置いた。
 内容を確認し、彼の決裁が必要な分だけを横に退ければいいらしい。

 ――私は彼の隣に腰を下ろし、書類に目を通し始めた。

 あまりにも仕事が溜まっていたからか。
 誰もが無駄口を叩かず集中している。
 だが、私はどうしてもロバートさんが気になり、チラチラと彼の姿を横目で盗み見てしまう。

 ――あの2人の関係って、原作と同じなのかな……?

 ダグラスは声に出さずとも、こちらの疑問を悟ったらしい。
 当然のように、説明してくれる。
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