バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「お嬢様。少し、よろしいでしょうか」
「ええ。構いませんわ」
窓の外で小鳥達が楽しそうにさえずる姿をぼんやりと見ていると、神妙な表情で侍女のラルラに話しかけられた。
ダグラスがいないところで発言の許可を求めてくるあたり、緊急事態が起きたと考えるべきだ。
母国、妹、両親に関すること――。
ありとあらゆる可能性を脳裏に思い浮かべながら、彼女の報告を静かに聞く。
「ジュラルド様とリナリア様は、婚約破棄をなされたそうです」
「そうですの……」
「彼女はその後、公爵家にも縁を切られ、修道院に身を寄せているようでして……」
「なんですって?」
最後まで口を挟まないでいようと決めたのに、聞き捨てならない言葉が聞こえてきて聞き返してしまう。
まさか妹が、彼らを頼るなど思いもしなかったからだ。
「今、修道院と言いましたわよね?」
「は、はい……。リナリア様は修道士を従え、黒いマイクを手に毎日のように広場で歌っているそうです。その歌声を聞いた人々は理性を失い、民を襲う獣へと変化するそうで……」
私はラルラの口から紡がれたある単語に反応し、思案する。
――聞いたことがあった。
原作と、回帰する前。
両方で――。
「ええ。構いませんわ」
窓の外で小鳥達が楽しそうにさえずる姿をぼんやりと見ていると、神妙な表情で侍女のラルラに話しかけられた。
ダグラスがいないところで発言の許可を求めてくるあたり、緊急事態が起きたと考えるべきだ。
母国、妹、両親に関すること――。
ありとあらゆる可能性を脳裏に思い浮かべながら、彼女の報告を静かに聞く。
「ジュラルド様とリナリア様は、婚約破棄をなされたそうです」
「そうですの……」
「彼女はその後、公爵家にも縁を切られ、修道院に身を寄せているようでして……」
「なんですって?」
最後まで口を挟まないでいようと決めたのに、聞き捨てならない言葉が聞こえてきて聞き返してしまう。
まさか妹が、彼らを頼るなど思いもしなかったからだ。
「今、修道院と言いましたわよね?」
「は、はい……。リナリア様は修道士を従え、黒いマイクを手に毎日のように広場で歌っているそうです。その歌声を聞いた人々は理性を失い、民を襲う獣へと変化するそうで……」
私はラルラの口から紡がれたある単語に反応し、思案する。
――聞いたことがあった。
原作と、回帰する前。
両方で――。