バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
 国王と王太子を失ったホトロス王国の国民達は、選択を迫られた。
 ヴァルツハイユ帝国に身を寄せるか、ダグラスに絶対服従を誓うか――。

 彼らはリナリアの歌声によって、獣へ姿を変えた人々を退けることすら困難な武力しか保持していない。

 そんな状況で隣国と戦争をしたところで、勝てる見込みなどなかった。

 だからこそ、これ以上傷つくことを恐れた彼らは無抵抗でダグラスがこの地を治めることを受け入れた。

 それから……。
 騒ぎを起こした人々の行く末について語っておくと……。
 ホトロス王国の元国王はヴァルツハイユ帝国の王族達と一緒に、仲良く炭鉱で汗水を垂らすらしい。
 黒いマイクを手にした妹は、罪なき人々を獣に変えたせいで平民達から反感を買っており、これから長い時間をかけてどうするのが一番なのかを話し合って決めるらしい。

 ――元婚約者をあのまま愛し続けて黒いマイクを手にしていたのが自分であれば、彼女と同じ目に遭っていたかと思うだけでもゾッとする。
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