バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「あなたに散々酷い態度を取ったのに、よくもまぁそんなふうに思えますわよね。感心してしまいますわ」
「俺は世界で一番、君を愛する男だ。たとえ拒絶されようが、涙目で睨みつけようが、構わない。むしろ、ご褒美ですらある」
「最後の一言は、余計でしてよ……?」

 私達は、最愛の人にすら打ち明けられない秘密をかかえて生きている。
 回帰する前や前世の記憶を思い出して、悪夢に魘されることもあるだろう。

 ――たとえそうだとしても、私達が互いを忌み嫌うなどあり得ない。

 ダグラスはいつだって、私の幸せを最優先に考えてくれているからだ。

「嫌いになったか」
「いいえ。新たなあなたの一面が見られてよかったと、嬉しい気持ちのほうが勝っていましてよ」
「なら、いいのだが……」

 彼があまりにも不安そうに視線を逸らすので、その必要はないと訴えかけるように頬を寄せる。
 水色の瞳がこちらを切なげに見つめる姿を目にした私は、夫を挑発するような笑みを浮かべて愛を囁く。

「誰よりも、何よりも。あなたはかけがえのない、私の大切な夫ですわ」
「ああ。俺も、君だけを愛している――」

 私達はどちらともなく口づけを交わし合い、どんな困難も支え合って生きていくと誓い合った。
< 260 / 260 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:9

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

聖女のいない国に、祝福は訪れない【電子書籍化】

総文字数/91,396

ファンタジー200ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
──その日、一人の聖女が崖下の側へと身を投げた。 双子の妹こそが真の聖女であると語る皇太子に婚約破棄を突きつけられたからだ。 敵国に流れ着いた聖女フリジアは、悪逆非道の皇帝セドリックに見初められる。 「俺が君を、守ってみせる」 「もう二度と、繋いだこの手は離さない」 「エル・アルカ・ディーネ。祝福の光を」 流行り病の蔓延を癒しの力で未然に防いだフリジアは、アーデンフォルカ帝国で愛されし聖女となる。 「ゆ、幽霊!?」 セドリックと共に母国へ姿を見せたフリジアに驚く皇太子へ、彼女は自ら印籠を渡す。 「聖女のいない国に、祝福は訪れない」 ――これは七年間虐げられた聖女の、逆転劇。
片想い歴20年 エリート警視は同級生に激愛を注ぎ込む

総文字数/107,066

恋愛(純愛)225ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
 女性従業員の間で多発する下着泥棒。  私には関係ないって思っていたのに――。  空き巣に入られた自宅に駆けつけたのは、  エリート警視の同級生でした。 「僕の家に来い。住まわせてやる」  私達は、成り行きで同居することになった。 「愛奈は、僕だけのものだ」  彼はアルコールの力を借りて、私に愛を囁く。 「僕なしでは、生きられないようにしてやる」  同級生から、婚約者。 「頼む。僕と、結婚してくれ……!」  婚約者から夫婦。  目まぐるしく関係を変化させた私達は、  思わぬ事件から下着泥棒の犯人を知って――?   *  戸川 圭信 (とがわ けいしん) 26歳   警視庁刑事部捜査第3課第3盗犯捜査第5課管理官。  階級は警視。キャリア組。  酔っぱらうと愛奈大好きおばけに変身する  ×  豊臣 愛奈 (とよとみ めぐな) 26歳  都内の大型テーマパーク勤務  性格は明るく元気。楽観的な性格。  派手な外見の陽キャ 公開:20250709-0729 ※20250810 週間総合1位、ありがとうございました。 一部軽微な誤字修正 (P47~P51 圭信の仕事シーン追加) ※20251212 公開再開しました。P.143の単語抜け修正 pixivに別名義成人向け掲載有
エリート弁護士は秘密の双子ごと、妻を寵愛する

総文字数/74,235

恋愛(純愛)162ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「僕が君の友人として、無償でボディーガードを引き受けよう」 正体不明のストーカーに悩まされていた 私に手を差し伸べてくれたのは、 初対面の弁護士さんでした。 「これからよろしく。偽彼女さん」 こうして私達は、結ばれたーーはずだった。 妊娠が発覚した直後。 彼が許婚と口づけを交わす姿を目にした私は、 弁護士さんの前から姿を消す。 「ろくでもない男に縋るのは、止めておけ」 ーーそれから6年後。 双子の父親が自分だと思っていない彼は、 再会した直後復縁を迫ってきて…? * * * * 大門寺 純司(28) (だいもんじ じゅんじ) 弁護士事務所の社長(代表弁護士)。 有名警備会社の御曹司でもあるため許婚がいたが、 すでに関係を解消している。 × 五月雨澄花(26) (さみだれすみか) 男女の双子を育てる雑貨屋店員。 引っ込み思案で大人しい性格。 天涯孤独で、自責の念に駆られがち。 〜2025.12.25

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop