バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「デビュタントすらも迎えていない公爵家の子ども達がどこで出会ったのかと、ずっと不思議だったが……。まさか、親の目が届かぬところで交流を深めているとはな……」

 彼はようやく合点がいったとばかりに納得したあと、困ったように目を伏せる。

「我が娘達は私達が思っているよりもお転婆で、淑女とは程遠いようだ……」

 心外としか言いようのない発言をしたあと、ダグラスの方へ視線を移した。

「お目つけ役が、早急に必要となるだろう」
「意見が一致したようで、何よりです」
「君は確か、飛び級で王立騎士団入りを打診されているようだな」
「ルリミカ嬢に手を挙げた王族など、守る価値もありません。公爵の許可が得られるのでしたら、少しでも長く彼女のそばにいたい」

 父親は何を犠牲にしたとしても娘を思いやる気持ちを聞き、小さく頷く。
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