バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
「救済の歌姫について、質問してもよろしいかしら?」
「もちろんだ」
「私が本当にそうなら、もっと知識を蓄えたいんですの。書物などは、ありまして?」
「それなら、これを貸してやる」
彼は寝台の後方に備えつけられた本棚から、数冊の本を手に取る。
それを纏めて手に持つと、ベッドも横に置かれていた丸椅子から立ち上がる。
私はそれが退出の合図だと悟り、寝台から抜け出たあとにお礼を告げた。
「まぁ……。ありがとうございます。読み終わりましたら、お返しますわね」
「使用人に預けるなよ。直接、返しに来い」
古びた蔵書は積み重なると、意外と重い。
ゼヴァイツ公爵家から馬車に乗るまでの間、当然のように荷物持ちを買って出てくれるあたりがとても魅力的に映るのだから重症だ。
――絶体絶命の危機を救い出されて、頭がおかしくなってしまった。
私は「まだ心を許すわけにはいかない」のだと強がると、彼と連れ立って廊下に出た。
「もちろんだ」
「私が本当にそうなら、もっと知識を蓄えたいんですの。書物などは、ありまして?」
「それなら、これを貸してやる」
彼は寝台の後方に備えつけられた本棚から、数冊の本を手に取る。
それを纏めて手に持つと、ベッドも横に置かれていた丸椅子から立ち上がる。
私はそれが退出の合図だと悟り、寝台から抜け出たあとにお礼を告げた。
「まぁ……。ありがとうございます。読み終わりましたら、お返しますわね」
「使用人に預けるなよ。直接、返しに来い」
古びた蔵書は積み重なると、意外と重い。
ゼヴァイツ公爵家から馬車に乗るまでの間、当然のように荷物持ちを買って出てくれるあたりがとても魅力的に映るのだから重症だ。
――絶体絶命の危機を救い出されて、頭がおかしくなってしまった。
私は「まだ心を許すわけにはいかない」のだと強がると、彼と連れ立って廊下に出た。